花ひらき、今ここを天国に。
今回は、HSPの気質についてお話していこうと思います。
HSPとは「highly sensitive person」の略で、非常にセンシティブな人という意味です。
センシティブとは「感じる」という意味をもつ「センス(sense)」から派生した形容詞です。
「敏感な」「感じやすい」「過敏な」「傷つきやすい」といった意味を持ちます。
そして、この気質は『遺伝的な神経システム』なのです。
HSPの気質は、さらにこの５つがあります。
①深く情報を処理する
場や人の空気の小さな変化、物事の背景など深く読み取る能力に長けています。
興味があることを深く探求し、深く理解するため経験を深く味わいます。
②過剰な刺激を受けやすい
外部からの刺激を敏感に感じ取り反応します。
人混み・物音・光・食べ物の味・におい・身につける物の触感・気候の変化・人や物発するエネルギー・電波（電磁波）などを敏感に感じ取り反応します。
ただし、敏感に感じ取るため、自分にとっての幸せ（安全）か不幸せ（危険）かを明確にわかります。
③共感力が高い
親や自分の周りの人の感情を読み取り共感しやすいため、自分を合わせてしまいがちです。
小説やドラマなどの作品に強く感情移入することもあります。
ただし、人の感情を読み取り共感できる能力は人を癒す力であり、相談役・カウンセラーには必要な能力です。
④心の境界線が薄い
共感力の高さにより心の境界線が薄くなります。
敏感さを非HSPと比較されることで自己肯定感が低くなることも心の境界線が薄くなります。
境界線の薄さにより、他者からの影響を容易に受けてしまいます。
人に対して過剰に同調したり、人の気分・考えに振り回されたりもします。
そのため、自分の本音がわからなくなり自分を見失ってしまうことがあります。
ただし、自己肯定感が高くなると境界線も強くなり、他者からの影響はなくなります。
※心の境界線とは、自分のテリトリーもしくは自分が自分であるためのバリアなのです。
⑤疲れやすい
受け取る情報が多いため、情報処理に過度にエネルギーを使い疲れます。
普段から無意識にアンテナを立て、周りの刺激を拾い集めています。
人のネガティブな感情まで拾ってしまうことも疲れの一因です。
ただし、④の心の境界線が強くなると疲れやすさを克服できます。
HSPというと敏感さや傷つきやすさがクローズアップされますが、敏感さは繊細さであり『気づく力』です。
弱点ではなく、強味（リソース・才能）とすることは出来ます。
もちろん、HSPの敏感さ、外側の出来事に圧倒されやすい側面は否めません。
そういった神経システムであり脳の傾向だからです。
でも、私自身は、
・呼吸法
・グラウンディング
・感情解放
・物事の捉え方を変えることで随分と楽になりましたし、才能に出来ました。
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実際、HSPでも自己肯定感が高く、HSPを才能とし伸び伸びと生きている人がいます。
お話を伺うと、繊細さを肯定されて育っているのです。
ということは？
『HSPが伸び伸びと生きるには、繊細な自分をそのまま肯定していく』
これが大切なのです。
そして、『繊細な自分をそのまま肯定していく』ことは自己受容です。
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また私は、HSPの繊細さは『炭鉱のカナリア』だと思うのです。
炭鉱のカナリアとは、その昔、炭鉱労働者がカナリアを籠にいれて坑道に入ったことに由来する言葉です。
有毒ガスが発生した時、人間よりも先にカナリアが鳴き声で危険を知らせたのです。
HSPの繊細さは、危険を知らせるセンサーなのです。
社会の中でのHSPの役目は、このカナリヤだと思います。
HSPが幸せに生きられる世界は、誰にとっても幸せに生きられる世界だと思います。
今、多様性の時代にかわりつつあります。
LGBTQへの理解も急速に進んでいます。
HSPは平和を愛する人が多く、人を傷つける考えがない人も多いです。
HSPは優しく思いやりがあるのです。
パンデミックもあり、先が見えない混沌とした時代だからこそ、
HSPの繊細な感度・優しさ・思いやりを強みとして使う時が来ているのかもしれません。
HSPだからこそ出来ることがあります。
そのままの自分を愛し進んでいきましょう。
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