花ひらき、今ここを天国に。
今回は、パートナーとのコミュニケーションに必読の本をご紹介します。
『愛を伝える5つの方法』
著者は、アメリカの結婚カウンセラー、ゲーリー・チャップマン氏。
この本、パートナー・シップはもちろん、それ以外のあらゆる関係にとても役立つ内容です。
愛を伝える5つの方法を知っているのと知らないのとでは、人生に大きな違いをもたらすと思います。
内容は、
・関係が上手くいかなくなる原因
・関係が良くなる方法
この2つに対して詳細に説明されていますし、具体的な事例も豊富に載っています。
特に、「ラブタンクの考え方」と「愛の言語」について、すぐに実践できる内容になっています。
「ラブタンク」って何?と思った人に少し説明しますね。
私たちは、愛のタンク『ラブタンク』を持っています。
幸せな関係とは、ラブタンクを満たし合えている関係なのです。
「ラブタンク」を満たし合うには、
相手が愛を感じるのはどの「愛の言語」か知り、その愛の言語で愛を伝えることが大切なのです。
「愛の言語」は5つあります。
・肯定的な言葉
・クオリティ・タイム
・贈り物
・サービス行為
・身体的なタッチ
例えば、
Mさんは、肯定的な言葉をかけられることで愛を感じるとします。
「いつもありがとう」「好きだよ」「大切に思っているよ」
こういった言葉をかけられた時にMさんは愛されていると感じるわけです。
ところが、パートナーから贈り物はされるけど肯定的な言葉はないとしましょう。
Mさんは、愛されているとは感じないのです。
Mさんは「物さえ渡しておけばいいって思ってるのね(がっかり)」となるのです。
事例をひとつご紹介します。(私のセッションです)
40代のご夫婦のご相談です。
旦那様は、
「結婚記念日には毎年、ティファニーのアクセサリーをプレゼントするんです。
でも、喜んでもらったことがないんです。」とご不満をもらされました。
すると奥様は、
「私はブランド物のアクセサリーより、時間をとってゆっくり話をする時間を作ってもらいたいの。」こう言われたのです。
このご夫婦の「愛の言語」が違うこと気づきますか?
旦那様の愛の言語は贈り物。
奥様の愛の言語はクオリティタイム。
旦那様は、贈り物を贈ることで愛を伝えています。
でも、奥様は一緒の時間を過ごすことで愛されていると感じる人なのです。
お二人には愛情がある。
でも、愛が伝わる言語で愛を伝えていないので、愛が伝わっていなかったのです。
愛が伝わらないので、ラブタンクが満たされず不満を持つことになっていたのです。
おふたりに愛の言語をお伝えしたところ、旦那様からこんな提案がありました。
「一緒にプレゼントを買いにいくのはどうだろう?」と。
お互いが愛を感じられる行動を選択されたのです。
「愛の言語」が違うことで愛が伝わっていないこと、多いのではないでしょうか?
このご夫婦のように。
この本は、愛には5つの言語があり、
自分が愛されていると感じる言語、
相手が愛されていると感じる言語を知ること。
そして、相手の愛の言語で愛を伝えることで、相手に愛が伝わり、相手のラブタンクが満たされる。
そして、相手に自分の愛の言語を伝えることで、自分のラブタンクも満たされると。
そして、愛が伝わらない、愛されているとは感じられないと、ラブタンクは空っぽになり、
パートナーとの関係だけでなく、自分は愛される価値がないのだと思い始め、
仕事や人生の生きがいさえも感じられなくなると言います。
これよくわかります。
人は「愛し愛されたい」という根源欲求を持っていますから。
パートナーとの関係でラブタンクが満たされなければ、
他の人に満たしてもらおうとしたり、ワーカホリックになったりしますから。
愛の5つの言語をもう少し説明しておきます。
ぜひ、実践なさってください。
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・肯定的な言葉
相手を承認したり、褒め言葉を伝えるなど肯定的な言葉を相手に言うことが愛情表現だと思っている人。
肯定的な言葉が愛の言語の人は、肯定的な言葉を言われたとき愛されていると感じる。
逆に、肯定的な言葉がないと愛されていないと思う。
・クオリティ・タイム
一緒にお茶をしたり、映画を観に出かけたりと質のいい時間を共に過ごすことが愛情表現だと思っている人。
クオリティ・タイムが愛の言語の人は 、質のいい時間を共に過ごしてもらうことで愛されていると感じる。
逆に、 質のいい時間を共に過ごせないと愛されていないと思う。
・贈り物
贈り物を贈ることが愛情表現だと思っている人。
贈り物が愛の言語の人は、贈り物を贈られることで愛されていると感じる。
逆に、贈り物がないと、愛されていないと思う。
・サービス行為
サービス行為(家事・お手伝いなど、相手へのサービス) をすることが愛情表現だと思っている人。
サービス行為が愛の言語の人は、サービス行為をしてもらう時に愛されていると感じる。
逆に、サービス行為をしてもらえないと愛されていないと思う。
・身体的なタッチ
身体的なタッチ(触れる・手を繋ぐ・セックス)をすることが愛情表現だと思っている人。
身体的なタッチが愛の言語の人は、身体的なタッチをしてもらった時に愛されていると感じる。
逆に、身体的なタッチがないと愛されていないと思う。
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人は、自分がこうしてもらうと嬉しいから相手も嬉しいだろうと思いがちです。
でも、パートナーとは育ってきた環境が違いますから愛の言語が違うこともあるのです。
チャップマン氏は、『ラブ・イズ・ア・チョイス(愛は選択)』と言います。
相手の愛の言語を知り、
相手のラブタンクを満たす行動を選び実践していくということは、
パートナーを愛することを選択することだと言うのです。
本の中に、こんなことが書かれています。
チャップマン氏のセミナーでの質問です。
「もし、相手の愛の言語が自分が自然にやりたいと思わないこと、自分の性に合わないことだったら?」
それに対してチャップマン氏の答は、
「性に合わないからどうだって言うんですか?」
「結局、相手の愛の言語が苦手か苦手じゃないかは問題ではありません。
肝心なのは愛です。愛とは、あなたが「相手のために」何かをしてあげることです。
「自分のために」することではありません」
この本を読んで私は、愛するとは愛することにコミットし続ける生き方 なのだと思いました。
恋愛は、恋愛ホルモンの働きで恋に落ち、恋愛ホルモンが出ている間は恋愛が続きます。
でも、恋愛ホルモンは数年で出なくなります(最長で3年です)。
ホルモンが終われば気持ちも変わり、別れとなります。
でも、気持ちの変化が起こった時に、パートナーを愛し続ける選択も出来るわけです。
それが ”恋愛と結婚の違い” だとも書かれています。
パートナーとの関係は距離感の近い親密な関係です。
距離感が近いと「相手と私は同じ」と思ってしまうのです。
※親子間でもこの心理が働きます。
でも、「相手と自分は違う」のです。
この「相手と自分は違う」ことを心の中に置き、
「相手が愛を感じる言語はどれだろう?」と考え、
相手に「どうしたら嬉しい?」と望みを聞いてあげることが、愛が伝わる基本なのですね。
また、相手の愛の言語で伝えていくことは、
パートナーに限らず、子ども、親、友人、会社の人間関係でも同じなのではないでしょうか?
そしてまず1番は、自分がどの言語で愛を感じるのかを知り、
肯定的な言葉なら、自分に肯定的な言葉をかけ自分でラブタンクを満たしていくこと。
それもまた大切なことだと思います。
最後に、合わない人とは適切な距離感を取ることも大切です。
全ての人を愛することなどできないのですから。
興味をもたれた方は、ぜひ読んでみてください。
「愛を伝える5つの方法」
ゲーリー・チャップマン著
いのちのことば社
アマゾンサイトはこちら。
http://www.amazon.co.jp/dp/4264025656
カスタマーレビューが1000を超えていました!
Youtubeの要約チャンネルでも紹介されていました。
https://www.youtube.com/watch?v=bgm_VLxA-5U