花ひらき、今ここを天国に。
今回は、大人にこそ読んで欲しい性の本を紹介します。
「恋愛で一番大切な”性”のはなし」
著者は、村瀬 幸浩先生。
一橋大学、津田塾大学で25年間セクソロジーの講義をされ、子供の性教育でも著名。
NHKの子育て番組にも出演されています。
この本を読み終えて、
「私も講義を受けてみたい!」
「先生の講義を受けた学生さんが羨ましい!」
村瀬先生の講義、ほんとうに受けたいです。
こう思った理由は、
この本には、先生の講義内容はもちろん、講義を受けた大学生のレポートが数多く掲載されていたからです。
学生のレポートがいいのです。
彼らが講義で自分の性に向き合う。
そして、気づいていく姿が本を読んでいるこちら側にも考えさせてくれるのです。
「では、私にとっての性って?幸せな性って?」と。
セッションでも性はテーマになります。
パートナーとの関係に悩む場合、そこには必ず性の悩みがあります。
例えば、
「セックスが苦痛です。痛いと言えずに我慢してしています。」
痛いからセックスしたくない。
でも、相手を受け入れないといけない(拒否してはいけない)と思っている。
中には、「男性は我慢できないから仕方ないですよね・・・」と言う方も。
ほんとうにそうでしょうか?
苦痛なのに我慢してセックスしないといけない?
男性は性欲を我慢できない?
これはほんとうでしょうか?
村瀬先生はこう話されています。
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「お互いに楽しくなければセックスとは言わない」
「どちらかが我慢、楽しくないなら、それはセックスではないのです」
「性の快楽には生理的快感と心理的快感のふたつがあり、心理的快感(こころの気持ちよさ)があるセックスは、生きる歓びやパートナーとの繋がりの歓びを感じられる」
「愛しているから、好きだから、愛されているなら・・・これがセックスへの流れを強力につくり出す、主たる感情であり動機でしょう。
しかし実際には、その「愛」が相手への支配、強制を生み出したり、「愛」が自己犠牲を自らに強いたりしていることがあり、「愛している」という言葉は実に魅力的ではあるけれど、とても怖い言葉でもある。
そこで私は、このとらえどころのない愛という言葉よりも、「納得」「同意」「安心」「安全」「快適」という言葉で自分のからだ、こころ、セックスに繋がる相手との関係を分析・点検してみたらどうかと考えているのです。」
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いかがでしょう?
村瀬先生の言葉で気づくことがあるのではないでしょうか?
悩むなら、心理的快感(こころの気持ちよさ)がない。
生きる歓びやパートナーとの繋がりの歓びを感じられていないからではないでしょうか?
相手との関係に、「納得」「同意」「安心」「安全」「快適」がないからではないでしょうか?
以前、女子高生に性教育の授業をしているカウンセラーの先生の言葉を思い出しました。
「もしセックスを断って怒る男性なら、あなたが付き合うべき人ではない」
生徒さんにこうアドバイスしていると教えてくださったのです。
高校時代にこの言葉を聞ける学生さんは幸せですね。
残念ながら性はタブー、口にすべきではないという風潮が長くありました。
その長年の風潮を未だに持ち続け、間違った考えのままセックスしてしまっていませんか?
自分を傷つけることになっていないでしょうか?
この数年、性に関して大きく価値観が変わってきています。
(シェリーさんバービーさんなどYoutubeなどで発信してくださる方も増えていますね)
自分を守るために、
自分を幸せにするために、
正しい性の知識を持つこと。
相手との関係で現実的で正しい基準を持つこと。
この機会に改めて「性」について考えてみてはいかがでしょう?
ダ・ヴィンチサイトで立ち読みが出来るようです。
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