花ひらき、今ここを天国に。
今回は、トラウマを優しく理解できる本のご紹介です。
『赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア』
著者は、精神科医であり臨床心理士の白川美也子先生。
「こころとからだ・光の花クリニック」の院長先生でもあります。
表紙は可愛い赤ずきんちゃんとオオカミのイラスト。
副題には、「自分を愛する力を取り戻す[心理教育]の本」 とあります。
読んでみての感想は、
トラウマが分かりやすい!全てのページから優しい愛を感じる!本でした。
特に、赤ずきんとオオカミの物語仕立てで書かれているのがいいのです。
「トラウマはどうして出来るのか?」
「どうすれば癒されていくのか?」
トラウマで1番知りたいのはこの2つだと思います。
ここが、物語仕立てで書かれていて分かりやすいのです。
トラウマの本は、難しい専門書が多いのです。
でもこの本は、まさに「自分を愛する力を取り戻す[心理教育]の本」
誰が読んでも理解できるようになっているのです。
本の後半には、二次受傷についても書かれています。
二次受傷とは、トラウマ当事者から辛い話を聞いた人が心に傷を受けることです。
話を聞いただけでトラウマになるの?と思われるかもしれません、なるのです。
あまり知られていないのですが、支援者・心理職、また、当事者の家族に多いのです。
この本は、二次受傷を防ぐことにも配慮されているのです。
そして、私がこの本をお勧めしたいもうひとつの理由は、
トラウマを負わせる人(加害者)は加害者がなぜ加害者になったのか?書かれているからです。
加害者もまた被害者であることが知られてきていますが、その負の連鎖についても書かれています。
オオカミさんは赤ずきんちゃんの物語で。
少しご紹介しますね。
オオカミさんは赤ずきんちゃんを食べようとしました。
そのせいで赤ずきんちゃんはトラウマを負います。
そしてまた、暴力をふるうオオカミさんは、子供の頃にお父さんから暴力にあっていました。
お父さんの暴力でオオカミさんはトラウマを負っていたのです。
そして、オオカミさんが暴力をふるうのが、実はトラウマの「症状」だったのです。
トラウマの被害者は、加害者の暴力を取り込んでしまうことがあるからです。
暴力をふるうオオカミさんはほんとうのオオカミさんの姿ではないのです。
赤ずきんちゃんは、トラウマを癒す過程でトラウマを理解していきます。
理解できたために、オオカミさんを許せるようになるのです。
そして、赤ずきんちゃんの大きな思いに触れたオオカミさんも癒されていくのです。
※物語の中では、森の賢者とサポートし合う仲間が登場します。
この本を読んで、トラウマの理解が進みました。
そして、トラウマは負の連鎖であることがより理解できました。
多くの人がトラウマについて正しい知識を持ち、
負の連鎖を断ち、
お互いが理解し合えるなら、どんな世界になるのだろう?
きっと優しい世界になる。そう思うのです。
トラウマ(心の傷・複雑性PTSD)について知りたいと思わるのでしたら、
この本から始めてはいかがでしょう?
HSP・エンパス・サイキック資質の方にもお勧めです。
感性が繊細な方はトラウマを負いやすいのですが、知識を持つことは自分を守ることに繋がりますから。
アマゾンサイト載せておきますね。
アマゾン
※Grace.ではトラウマセッションはしておりません。ご了承ください。
花ひらき、今ここにある歓びを溢れるほど受け取ります。